スパークリング日本酒
本日も新ジャンルのお酒の紹介です。かれこれ20年程前になりますが、宮城県‘一ノ蔵’の「すず音(すずね)」をいただきましたが、その当時は日本酒らしくないただ飲みやすいお酒とのイメージがございました。実はこの「すず音」が、現在のスパークリング日本酒のパイオニアだったことを最近知ったところです。このお酒は後述する瓶内二次発酵によるシャンパンと同様の作り方をしており、この当時としては革新的であり、もう少しその価値を感じつつ味わえば良かったかと後悔しております。
さて「東京2020の乾杯酒は日本酒で!」という志で、「スパークリング日本酒」の開発に多くの蔵が挑戦してきたはずですが、果たして使われるのでしょうか?
ご存じの通り、すでにシャンパンのような細かい持続する泡をもつ多くの「スパークリング日本酒」が商品化されております。瓶の形状もほとんどシャンパンのようで、味も酸味の爽やかなもの、甘味のあるもの、そしてアルコール度数も低めのものが多く、日本酒を飲みなれていない方でも楽しめるお酒として普及し始めております。
「スパークリング日本酒」はその製法によって3種類に分類されますが、シャンパンのような細かい泡が持続するのは、「瓶内二次発酵タイプ」です。
<活性にごりタイプ>
発酵しているお酒を粗漉しして、そのまま酵母が生きている状態で瓶詰したもの。瓶内で発酵が進んでいるため発泡性となりますが、栓にガス抜きをつけて爆発防止しております。要冷蔵です!間違っても開栓前に振ったりしないようご注意ください。
<瓶内二次発酵タイプ>
一度完成した酒を瓶に入れて醪や酵母、糖を加えて瓶内で発酵させたもの。シャンパンの産地シャンパーニュ(フランス)と同様の製法であり、和製シャンパンとも呼ばれる。シャンパンのような繊細な持続する泡を持つものはこのタイプで、優しい口当たりの炭酸が心地よい日本酒となります。
<炭酸ガス注入タイプ>
できあがったお酒に炭酸を注入したもの。二次発酵の手間がかからないため、比較的安価なお酒として販売される。一般の炭酸飲料と同様の方法です。発酵とは違う炭酸の刺激が味わえます。
スパークリング日本酒の品質向上と市場拡大を図るため、2016年11月に蔵元9社によって「一般社団法人awa酒協会」が設立され、2020年2月では21の蔵元が参加しております。この協会では「awa酒」を厳格に定義して認定制度をとっているようです。その基準の中に「醸造中の自然発酵による炭酸ガスのみを保有していること」「外観は視覚的に透明であり、抜栓後容器に注いだ時に一筋泡を生じること」との記載があり、これに従うと上記の瓶内二次発酵タイプとなりますが、「二次発酵についてはタンク内でも瓶内でも規定内とする」との注釈があるため、瓶内に限定されるものではなさそうです。
今や多くの銘柄が販売されておりますので、是非意識してお試しください。
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