低アルコール原酒

 飲みやすくてしっかりした味わいもある新しいジャンルの日本酒です。原酒とあるように、発酵後水で薄めて低アルコールにしたものではないということです。日本酒はワインと比較しアルコール度数が高いため、苦手な方も多い。日本酒愛好者を増やす努力の一つが「低アルコール原酒」というもので、市場に出ているものは1113%程度ですのでワインとほぼ同じです。

その味わいは、日本酒とは思えない驚きがあります。ものによっては白ワインと間違えるものも。「キリッとドライな味わい」「軽快で爽やかな口当たり」「果汁のように優しい甘味と酸味」「花のようなフルーティーで甘い味わい」「シュワっと爽快なスパークリング」など、各蔵の発想で多岐にわたります。

低アルコール原酒は飲みやすいだけではなく、その優しい口当たりは食前酒や食中酒として料理に合わせたり、発泡性のものは乾杯酒にも適するなど、今後グローバル化に向かってこの技術はさまざまな用途拡大に発展しそうです。

さて原酒でありながら低アルコールとは、どうやって造るのでしょうか?

通常の酒造りでは、原酒といえばアルコール度1719%、高いものでは20%ぐらいになります。通常これを仕込み水で調整して1516%として販売することが多く、また一部は原酒として出荷されます。

低アルコール原酒の造り方は2通りあるようです。多くは発酵途中(15%ぐらいまで発酵した後)で追い水を行い、香りや旨味を生かしたまま低アルコール原酒ができます。

言葉にするのは簡単ですが、実際は造り手の創意工夫が詰まっていると想像します。一方発酵力の弱いワイン用の酵母を使い、追い水をせずに長期低温発酵で時間をかけて吟醸造りをする方法もあるようです。

日々新しい銘柄が開発されておりますので、酒屋さんに行く機会がございましたら是非手に取っていただければと思います。

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